カーポートがあるのに、横殴りの雪や吹雪で車が雪まみれ…これ、けっこう多い悩みですよね。屋根は上からの雪を防げても、風に乗って入ってくる粉雪や地吹雪までは止めきれないことが多いです。
そこで出番なのが防雪ネット(雪よけネット・防風ネット)です。ただ、カー ポート 防雪 ネット 取り付け 方法で調べ始めると、防雪ネットの張り方、DIYや自作はできるのか、100均の結束バンドやハトメの使い方、取り付け金具(ワイヤー・ターンバックル・カラビナ)は何がいいのか、業者に頼む費用目安やサイドパネルとの違いまで、迷うポイントが一気に増えます。
この記事では、あなたのカーポートに合う防雪ネットの選び方から、穴あけを避けた取り付けのコツ、強風対策・積雪対策、吹き溜まりを減らす考え方までまとめます。読むだけで「自分の家ならこう付ける」が決まるように、順番にいきますよ。
- 防雪ネットの効果と、雪対策で期待できること
- 防雪ネットの選び方(サイズ・目合い・耐候性)
- 穴あけを避けた張り方とDIY手順
- 業者施工の費用目安と見積比較のコツ
- 防雪ネットの効果と、雪対策で期待できること
- 防雪ネットの選び方(サイズ・目合い・耐候性)
- 穴あけを避けた張り方とDIY手順
- 業者施工の費用目安と見積比較のコツ
カーポートの防雪ネット取り付け方法基礎
まずは基礎から固めます。防雪ネットが「何を解決するのか」を整理して、失敗しにくい選び方と張り方の基本、DIYでの進め方、用意すべき道具まで一気にまとめます。
防雪ネットの役割と雪対策効果

防雪ネットは、カーポートの側面や背面をメッシュシートで覆って、風と一緒に吹き込む雪を減らすための道具です。カーポートの屋根は「上からの降雪」を止めるのは得意ですが、横からの吹き込みは別問題。ここを埋めるのが防雪ネット(雪よけネット)です。
勘違いしやすいのが「雪をゼロにできる?」という点。結論、ゼロにはならないけど、付着量と作業量はかなり減ります。出発前の雪下ろしが短くなる、フロントガラスの雪が薄くなる、ドア周りが固着しにくくなる…体感の差が出やすいです。
ポイント:雪は「風上」から入りやすいので、まず風上側の面に防雪ネットを付けるだけでも効きます。全部囲う前に、被害が強い方向を見極めるのがコスパ的におすすめです。
防雪ネットの選び方と素材

選び方は、サイズ・目合い(網目)・耐候性・固定のしやすさ(ハトメの有無)が軸です。ここを外さなければ、DIYでもかなり安定します。
サイズは「少し余裕」が基本
幅は柱間より少し余裕、高さは地面から梁下までを目安にします。ギリギリだと、柱との隙間ができて雪が入りやすいです。逆に長すぎると下がだぶついて踏みやすいので、必要最低限の余裕がちょうどいいです。
目合い(網目)は細かめが安心
粉雪が舞う地域ほど、目合いが粗いと吹き抜けます。防雪ネットとして売られているものは細かめが多いですが、園芸ネットなどで代用する場合は注意。粗いなら二重にする、風上側だけ二重にするなどで対策できます。
素材と耐候性は「冬だけ運用」で伸ばす
屋外は紫外線で劣化します。だから私は、冬だけ付けて春に外して乾かして保管を推します。これだけで寿命が伸びます。長く使いたいなら厚手タイプや耐候性をうたう製品を選ぶと安心感が上がります。
見た目が気になるなら、カーポートのフレーム色に合わせて黒・グレー系を選ぶと馴染みやすいです。採光を残したいなら半透明系もアリ。
防雪ネットの張り方手順

張り方の基本は「上で支えて、柱で締めて、下で暴れを止める」です。最大のコツは、ピンピンに張りすぎないこと。風が強い日に、逃げがないとハトメや結束部が先に壊れます。
手順の全体像
- 採寸:幅(柱間)と高さ(地面〜梁下)を測る
- 上部固定:梁や屋根下にネット上端を固定する
- 側面固定:柱に沿わせて上・中・下の複数点で留める
- 下部の処理:風でめくれるなら重りや床面固定を検討
- 仕上げ確認:隙間・干渉・動線・たるみをチェック
安全第一です。脚立作業は風が弱い日に。凍結した床や積雪の上は滑りやすいので無理はしないでください。施工判断に迷う場合は、最終的に専門家へ相談するのが安心です。
DIYでの防雪ネット設置方法
DIYで一番人気なのは、カーポートに穴を開けない方法です。理由はシンプルで、保証や強度面の不安を増やしにくいから。まずは穴あけなしで成立するかを考えるのが、失敗しない近道です。
穴あけなしの定番:パイプを通して吊るす
梁と屋根材の隙間にパイプ(物干し竿など)を通し、そこに防雪ネットの上端を結ぶ方法は、工具が少なく済みます。上が決まれば、あとは柱へ結束バンドで留めていくだけなので、作業が読みやすいです。
可動式にしたい:ワイヤー+ターンバックル
冬の間ずっと閉めっぱなしだと、出入りや採光がストレスになることがあります。そこで、ワイヤーを渡してターンバックルで張り、カラビナで着脱しやすくすると、簡易カーテンみたいに扱えて便利です。
100均活用の考え方
100均の結束バンド、S字フック、ロープ類は普通に使えます。ただし屋外での耐候性は商品差があるので、私は「強風が当たる場所は屋外対応品に寄せる」「シーズン途中で予備交換できる数を用意する」を前提にします。
DIYは完璧を目指すより、まず付けてみて、吹雪の日に弱点が見えたら固定点を足す。これが一番早いです。
取り付けに必要な道具一覧

道具は多そうに見えて、実はシンプルです。私は「最低限で設置できるセット」と「強風で暴れないための追加部材」を分けて準備します。
| カテゴリ | 道具・部材 | 用途 |
|---|---|---|
| 基本 | 脚立/メジャー/ハサミ(カッター) | 採寸と取り付け作業 |
| 固定 | 結束バンド(多め)/ロープ | 柱・梁への固定 |
| 着脱 | カラビナ/S字フック | 季節の付け外しを楽に |
| 可動式 | ワイヤー/ターンバックル/ワイヤークリップ | 張り調整・開閉運用 |
| 下部対策 | 重り(ブロック等)/床面フック(必要に応じて) | めくれ・バタつき防止 |
結束バンドは消耗品です。屋外だと劣化しやすいので、切れたときにすぐ交換できるように多めに持っておくと安心ですよ。正確な仕様は販売元の案内や公式サイトも確認してください。
実践で分かるカーポート防雪ネット取り付け方法
ここからは、実際に困りやすいポイントを潰します。業者施工の費用感、強風・積雪時の注意、地域別の考え方、ありがちな失敗例、そして最後に「結論としてどう動くのがラクか」をまとめます。
業者施工と費用の目安

見た目と耐久性、そして「毎年の使いやすさ」を重視するなら、業者施工は強いです。取り付け金具の選定、ワイヤーの張り、脱着の仕組みまで、冬の運用を含めて設計してくれます。
費用はネット面積・取付方法・現場条件で変わるので、断定はできません。あくまで一般的な目安として、片面で数万円台〜、複数面だと十万円前後まで幅が出るケースがあります。特に吹き込みが強い地域ほど固定点が増えたり、下部対策が必要になって工数が変わりやすいです。
ここが重要:同じ「防雪ネットを付ける」でも、現場ごとに工数が変わるので金額差が出やすいです。だから私は、複数社で見積比較して相場観を掴むのをおすすめします。
手間を減らして複数社の見積比較をしたいなら、タウンライフリフォームの一括見積もりを使うのも手です。費用や提案内容は会社で差が出やすいので、最初に相場を掴む目的でも役立ちます。
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正確な条件や対応範囲は、サービスの公式案内をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
強風や積雪時の注意点
防雪ネットはメッシュで風を逃がしますが、それでも面積が大きいと風圧はかかります。固定箇所が少ないと、結束バンドが切れる→ハトメが裂ける→フレーム側に負担が寄る、という順でトラブルになりがちです。
私が必ずやる3つ
- 固定点を増やす(柱は上・中・下、最低3点を意識)
- ピン張りにしない(少しだけたるませて風を逃がす)
- 大荒れ前は外す(台風並みの風なら無理しない)
積雪が多い日は、ネットの外側に吹き溜まりができて押されることもあります。大雪のあとに周辺を軽く除雪して、ネットに無理な力がかからない状態を保つのが長持ちのコツです。
地域別の雪対策ポイント

雪の量と風の強さは地域差が大きいので、「正解の作り方」が変わります。私はざっくり3段階で考えています。
豪雪地帯:強度最優先。厚手の防雪ネット、固定点多め、下部も押さえる。可能なら複数面で囲う
積雪が多い地域:風上側の1〜2面でも効果が出やすい。年によって付け外し運用が現実的
降雪が少ない地域:常設は不要なことも多い。仮設できる仕組み(着脱)を作ると安心
なお、防雪ネットを付けたからといって、カーポート本体の耐積雪や耐風圧が上がるわけではありません。製品仕様や地域条件で前提が変わるので、正確な情報はメーカー公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
関連して、カーポート全体の「必要・不要」や、積雪・風への考え方を整理した記事もあるので、計画段階の人は合わせてどうぞ。
防雪ネット設置の失敗例
防雪ネットの失敗は、だいたいパターン化しています。先に知っておけば回避は簡単です。
隙間ができて雪が入る
柱との間、地面との間に隙間があると、そこから雪が吹き込みます。対策は固定点を増やす、下端に重りを付ける、必要ならサイズを見直す。ここでやりがちなのが「引っ張りすぎ」。風圧トラブルの元なので、ほどよい加減が大事です。
動線を潰して使いにくい
正面まで塞ぐと車の出し入れがしんどいです。側面でも、ドアの開閉に干渉することがあります。私は「風上側を優先」「出入口側は着脱式」を基本にしています。
シーズンオフに放置して劣化が早い
紫外線で劣化が進みます。春になったら外して洗って乾かして保管。これだけで寿命が伸びます。
強度や安全に関わる内容は、立地・製品・施工方法で前提が変わります。迷う場合は無理に自己判断せず、施工業者やメーカーサポートに相談してください。
カーポート防雪ネット取り付け方法まとめ
カーポート防雪ネットの取り付け方法は、作業自体はそこまで難しくありません。コツは、風上側を中心に覆う、固定点を増やす、ピン張りにしない、そして春に外して保管の4つです。
DIY派なら、まず穴あけを避けて仮設→吹雪の日に弱点を見て補強、が一番ラクです。一方で、見た目や耐久性、脱着のしやすさまで求めるなら、業者施工も十分アリ。特に工数と金額がブレやすいので、複数社で見積比較して納得して決めるのが失敗しにくいと思います。
最後に。正確な情報はメーカー公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。安全第一で、冬の雪対策をラクにしていきましょう。

